中脇初枝：著 「きみはいい子」感想・レビュー

きみはいい子 (一般書)

中脇初枝

ポプラ社

発売日：2012-05-17

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以前、王様のブランチで紹介されていて
気になっていた小説です。

同じ町を舞台にした、短編小説。
全ての作品に、
何らかの形で幼児虐待されている子供、
もしくはしていた・されていた大人が出てきます。

とても優しい感じの文章ですが、
切なかったり苦しくなるようなエピソードが沢山でした。


2つ目の「べっぴんさん」を読んでいて、

同じ子育て中の主婦として、
手をあげることは無いにしろ、
子供にイライラしてしまう時ってあるよなあ…と共感してみたりもしました。


でもこの作品を通して感じたのは、
“虐待”ってどうなのか、とかじゃなく

子供ってやっぱり親のことが好きだし、
好きでいてもらいたいって自然に願っているものなんだなあ…ということでした。

あと、
親として、凄いことをしてあげなきゃとか、
立派にならなきゃとか
力むんじゃなくて、

子供がして欲しいこと・してもらって幸せな気持ちになることって
本当にささいな言葉だったり笑顔だったりするんだなあ…と
再確認出来たお話でした。

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